ゆきのいろ

ポルノグラフィティ( 色情塗鴉 ) ゆきのいろ專輯

2.生まれた街

作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁

鄙びた公園 夕闇まで
時間を忘れてまたかくれんぼ
キミの背中で息を潛め
噴き出す笑いを押し殺した
每日 同じ 仲間でじゃれ合う
ただひたすら心の赴くまま
僕は生まれた街のなかで
知らず知らずして緣を結び
決して解けないおまじないで
未來まで友と呼び合えるようになる
またキミに會えるだろう

畦道を驅け拔けていたら
轉んで膝小僧 赤く滲む
泣きべそかいて我が家までは
これほど遠くに感じるのか
「馬鹿だね」呆れながら手當てする
母の怒り顏 愛しい溫もり
キミは生まれた街のなかで
弛まぬ想いを受けて育つ
「健やかであれ そして強くあれ
何があろうと守ってあげるから」
言葉にはないけれど

新綠の香る草原の上
飛ばされそうになった帽子に
氣を取られたら心地よいはずの
風がおぼろげになびく

僕は生まれた街のなかで
持ち切れないほど與えられた
いくつかはこぼれ落ちたけど
確かなものはここに殘っている
眠れない夜があるのなら
母の子守唄を思い出し
注ぎ迂まれたその愛情に
胸を張って明日に向かえばいい
心配はいらないから いらないから